看護師さんの転職ガイド
看護師の転職は難しい?転職希望者が多い理由とおすすめの転職先
「夜勤が辛いけど、看護以外の仕事がわからない」など、不安を抱えながら働いている看護師の方も多いと思います。
転職先は病院、クリニックだけではありません。
転職先の候補がわからない方へ、今回は看護師に多い転職理由から、看護師の経験を生かせる他職種、おすすめの転職方法までをご紹介します。
看護師の転職理由とは
看護師として病院やクリニックで不安や悩みを抱えながら働き、転職を考える人も多くなっています。看護師が転職を考える理由で特に多いものは、以下の3つ挙げられます。
・自分自身のQOL
・職場の人間関係
・命を守る責任感
それぞれについて、なぜ転職理由として多いのか解説します。
◆自分自身のQOL
QOL(quality of life)とは『生活の質』のことを指し、人間らしい生活送っているかや自分の人生にどれだけ幸福を見出しているかなどを尺度としてみる概念のことです。
病院やクリニックの職場次第では、夜勤や長時間勤務が多く、看護師の生活は不規則です。友人や恋人と休みが合わず、リフレッシュできない方もいるでしょう。
不規則な生活を続けると、精神状態が悪くなったり体調不良になります。
将来のことを考えると、不規則な生活を続けていいのか不安になる看護師が多く、転職を考える原因になります。
今後の自分自身のQOLを考えて、転職を考える人が多いです。
◆職場の人間関係
医療の臨床現場は、チーム医療が強化されており、他業種連携制度を取り入れています。
看護師だけでなく、医師や薬剤師など他の職種ともコミュニケーションをとる機会が多くなるので、意見が合わない人とも関わっていく必要があります。
また、看護師は女性に人気の職種です。特有のトラブルも日々起きるため、職場の人間関係で悩みを抱え、転職を考える人が多いです。
◆命を守る責任感
看護師の仕事は、勤務場所が病院・クリニック関係なく、生と死の向かい合わせです。
看護師一人の医療ミスで、患者の命を奪うことがあります。
看護師を目指す時に人の命を預かる責任の重さは理解していても、実際の臨床現場で感じる責任は想像よりも重く、耐えられない人が多いです。
人の命を救うことができる素敵な職業ですが、責任感の重さに耐えらえれず、転職を考える人が多いです。
看護師の経験を生かせる他職種
看護師の転職先は病院やクリニックだけではありません。看護師として働いてきた経験を生かして、他職種へ転職することもできます。他職種の候補としては、下記7つが挙げられます。それぞれの職種の業務内容とどういう方におすすめなのかをご紹介します。
・助産師
・保健師
・産業看護師
・CRA,CRC
・MR
・介護職
・保育士
◆助産師
助産師は、主に母子保健や出産を専門的にサポートをする仕事です。
出産の介助だけでなく、妊婦の体調管理や出産後のフォローもします。
また、不妊治療の相談や思春期女性の性相談、月経前症候群など月経に伴う症状の相談も行い、女性ならではの悩みの相談を受ける重要な仕事です。
看護師だけでなく助産師の免許を取る必要がありますが、助産師として助産院を開業することができるので、母子保健や助産に魅力を感じていて、独立を目指したい方におすすめの職種です。
◆保健師
保健師は、地域の人の健康管理や病気予防の為に保健指導・保険相談を行う仕事です。
保健師も助産師同様、看護師と保健師と国家資格が必要です。
保健師には種類があり、行政機関で働く『地域保健師』、小学校など学校で働く『学校保健師』、一般企業で働く『産業保健師』などがあります。
保健師は働く場所の選択肢が広いので、自分のライフプランに合わせた仕事がしたい方におすすめの職種です。
◆産業看護師
産業看護師は、大企業に在籍する看護師です。
面談を定期的に行い、大企業で働く社員の健康サポートや心のケアを行います。
業務には、健康診断の日程調整や結果の管理など事務作業もありますが、大企業に勤めながら医療と携わることができるので、魅力的な仕事です。
また、産業看護師は一般企業の社員扱いで、土日休み・残業なしの勤務形態が多く、働きやすい仕事です。安定した休みが欲しい方におすすめの職種です。
◆CRA・CRC
看護師の中でも治験現場で働いている人が多いのは、CRA(臨床開発モニター)とCRC(治験コーディネーター)です。
治験とは医薬品の製造販売において、医薬品医療機器等法上、厚生労働省の承認を得るために行う臨床試験です。
CRAは臨床試験のスケジュール管理や投薬管理などを行います。
CRCは治験を受ける被験者へ治験内容の説明を行ったり、体調管理など被験者のサポートを行います。
CRA・CRCは新薬の開発に興味のある方、管理業務が好きな方におすすめの職種です。
◆MR
MR( Medical Representative)は、日本語では『医療担当情報者』という仕事で、製薬会社の営業職社員として、自社の薬の情報を病院やクリニックの医師・看護師・薬剤師などに提供します。
医療・薬学の知識を必要とするので、医療の臨床現場で働いた経験がある看護師には最適な仕事です。
営業職なので製薬会社によっては地方へ転勤がありますが、人と関わることや旅行が好きな方におすすめの職種です。
◆介護職
介護職には、介護福祉士やホームヘルパーなど資格を必要とする仕事のイメージがありますが、資格がなくても介護補助として働くことができます。
臨床現場で働いたことのある看護師だと、介護の経験があるので、老人ホームや介護老人保健施設で必要な人材として活躍できます。
介護といっても介護のメイン業務は介護士がし、病院ほど看護師としての負担は少ないので、自分のQOLを大切にしながら、介護に携わりたい方におすすめの職種です。
◆保育士
保育士の資格は、看護師の免許を持っている方なら基礎知識があるので、通信教育や独学でも取得することができます。
子供は突然発熱したりなど、自分で体調の変化を訴えることができないので、急な対応が必要です。看護師としての知識と経験が役に立ちます。
保育園や幼稚園によっては、子供の万が一に備えて常勤の看護師を置いているところもあるほど、看護師を必要としている場所です。
子供が好きで、小児医療に興味がある方におすすめの職種です。
看護師におすすめの転職方法
転職サイトを利用したり、友達に紹介してもらうなど、転職先の見つけ方は様々です。
転職サイトも医療に特化したものもあれば、一般的な転職サイトもあるので、転職するとなるとどれを利用したらいいのか迷う方もいると思います。
看護師で転職を考えている方へ、分野に特化したおすすめの転職方法についてご紹介します。
まとめ
今回は、看護師に多い転職理由から、看護師の経験を生かせる他職種、おすすめの転職方法までご紹介しました。看護師の働く場所は様々です。保健師など別の資格をとって働く選択肢もあります。今の職場で悩みを抱えて働いていては、命を救う仕事のはずが自分の命を削ることに繋がります。病院・クリニック勤務にこだわらず、他の選択肢を知りましょう。
看護師で転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
◆介護職専門求人サイト
『まいべすと介護』(https://mb-kaigo.jp/wp/)
看護師の転職を考える場合は、専門分野に特化した転職サイトを利用することがベストです。『まいべすと介護』では、介護職・看護職・リハビリ職の派遣社員・正社員の仕事探しのお手伝いをしています。勤務地域や職種、雇用形態など条件を絞った検索が可能です。
一般的な転職サイトに比べ、専門分野に特化している分、看護師の専門知識や経験を生かせる仕事を見つけることができます。